イッケンヤカレー コミン

WONDERLAND AIOI 

ORIGINAL SOUND TRACK VOL.1

釧路でも昼間の二桁気温が日常になり

「いよいよ夏が始まるぞ」

といった頃、

ふたつとなりの森に囲まれた街、

津別町相生（あいおい）から

興味深いCDが届いた。

「ワンダーランド あいおい 

オリジナルサウンドトラック VOL.1」

と題されたこのアルバム。

音楽を担当しているのは

釧路に拠点を構える

STUDIO LAB MARK、

プロデュースは

津別町のアートコミュニティ

NEO FOLK。

STUDIO LAB MARKのメンバーであり

現在津別町在住で

NEO FOLKにて制作活動している

hencow氏によると

（今作のCDジャケットアートワークも

hencow氏によるもの）

今作のテーマとして

相生地区の開拓時代から

現在までの時の流れと、

自然の持つ畏怖や厳しさ・

のどかな優しさを表現したかった

とのこと。

津別町相生は

1912年に秋田から入植した開拓民が

ジャングルのような森を切り開き

その豊富な木材を造材し

林業を中心に農業や生活産業も栄えた。

しかし今は

北海道の殆どの街がそうであるように

過疎と衰退が背後にはりついている。

そしてその背後霊を振り払うがごとく

またどの街も地方創生

（という言葉は筆者は好まないが）

に向けて取り組んでいる。

津別町も筆者の住む釧路も例外ではない。

ものづくりのコツコツ感や

のどかで優しくも

激しく厳しい自然環境を敬う精神を

いま一度開拓民から学び、

都会から「限界集落」なんて呼ばれている

地域の再開拓に生かしていく。

今作が録音された場所は 

かつて400人もの子ども達が通った

相生の廃校の体育館。

演奏されている楽器類は

廃校にあったものが使われている。

楽器以外にも

電動工具や古時計、

鍋の蓋や模造紙の芯（‼︎）の紙筒が

音の素材になっている。

まさに音のアップサイクルである。

生い茂る樹々や雑草に覆われる廃校、

その中でひっそりと息を潜めていた

楽器や工具、時計、鍋蓋、紙筒が

今作によって再び息を吹き返した。

ものづくりのコツコツ感や

自然の畏怖を感じられないだろうか？

決まったリズムやメロディーが

ハッキリとあるわけではない今作。

リスナーの耳に入り深く広く

頭と心に浸透してより完全体になる、

と感じた。

そしてリスナー自身もより完全体に。

あなた自身がまだ気づいていない

あなたのフロンティアスピリットを、

激しく起動させる

穏やかな一枚のアルバムの誕生です。

イッケンヤカレーコミン 鎗田武志

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当店店頭にてCD販売しております。

試聴だけもお気軽に。

（多忙時対応不可な時はごめんなさい）

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イッケンヤカレーコミン

釧路市富士見3-3-15

090-9431-8308

P3台

11:45～15:30

(15:00L.O.)

日・月・祝 定休

ヨルコミン

19:00～21:30

(21:00L.O.)

不定日営業

(ブログ・Instagram・Facebookにて

営業日お知らせ）